木と色と空間

建物にあたたかみを持たせるため、’木‛を仕上げ材として使います。

子どもが利用する施設では、直接触れる床・腰壁・建具等に多用しています。

 

場面によって貼り方や樹種(硬材・軟材や色)を検討しているのですが。

例えば、行き来が多い、園舎と園庭を結ぶピロティでは、

破損を防ぐため硬材も検討しましたが、

他の園で子どもたちが嬉しそうに柱に抱きついている様子を見て、軟材へ。

100mm程度の平面にし、鉄骨柱を覆う木の温かみを持たせながら、変形を防ぐため、ぎりぎりの9mm厚の不燃材を使用しました。

 

高校の校舎では、

中庭に並ぶ列柱部分に、陰影の出る貼り方で、軟材(杉)を使用。

校舎部分の構造上、柱のサイズが小さくなりましたが、600mmの冷たい柱が、
多数並ぶ空間は、学校環境ではふさわしく無いと、木を貼る対処をしました。

広い中庭の中央に、木立が横切る様にとデザインをした例です。

 

内部にも県産杉を多用し、限られた期間の仮設校舎でしたが、あたたかみある校舎になりました。

 

木を使うことで、集中力や心理的落ち着きが見られる効果は古くから言われています。

シーラカンスの工藤和美さんが《木ごこち》と表現されていますが、

木の調湿効果や断熱性、柔らかさ、温かみが、目に見えない落ち着きを生み出しているのでしょうか。

この時期だと、インフルエンザ蔓延の抑制効果も、他の素材に比べ、倍の差があるとされています。園舎・学校施設では見逃せないデータです。

 

*   *   *   *   *

 

木の性質が木ごこちをつくるとすると、無垢材が条件になりますが、、、

耐久性やメンテナンスフリーを求められる、多数の施設では使える部分が限られています。

イイのはわかるけど・・・コストやメンテを重要視したいから・・・と。

多くはこういうお話になります(^^;

 

話は変わりますが、和室は何故しっくりくるのだろう・・と考えると、

和室の色彩バランスは、

ベージュ系(木質・畳・土壁)・・・・・70%
白(ふすま・障子)・・・・・・・・・・25%
アクセントカラ―(花・掛軸・和服)・・・5% がベストバランス。

白はベージュを美しく見せ、
ベージュは、花や和服のアクセントカラ―映えする働きがあります。

 

茶道のお稽古中、包まれるような空間の落ち着きがあります。

もちろん正座で姿勢を整えて、緊張感の中にいるわけですが。

家でソファに寄りかかり呆然としたり、椅子で脚を組んで本を読んだりする、

休憩時間の落ち着きとは違う、空間が身体に与える落ち着きです。

 

 

ライト・トーナス(身体が光や色に現す筋肉反応値)

ベージュは最も落ち着く色で筋肉が正常の状態:23
パステルトーン:23
青:24
緑:28
黄:30
橙:35
赤:42

30以上の色は、大きな面積になると ❛緊張❜ を招くとされます。

木や土、自然をイメージさせるベージュ系は、ホンモノではなくても、人に与える影響があるとのことです。

木は、木が持つ性質だけでなく、色や、ザラザラ・デコボコした質感の効果も高くあります。

 

また、和室の色彩バランスでも記した通り、ベタッとベージュだけの空間では、しっくりこないのです。

 

工事に入ると、お施主さんが次々に決断する場面が多く、インテリアは思考からおいてけぼりになってしまうのですが、、、

 

是非、最後まで念入りにご検討されることをおすすめします ^^

もちろん、私たちがお手伝いします^^

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です